1月から衝撃的な訃報を聞きました。
 国内では、世界三大ギタリストと呼ばれる特別なギタリストの一人である、ジェフ・ベックさんが亡くなったそうです。

 思えば、私は世代的にもジェフ・ベックをちゃんと聞き始めたのは遅く、80年代になってからになります。
 アルバム「フラッシュ」で、ロッド・スチュワートをボーカルに迎えた「ピープル・ゲット・レディ」で初めてその凄さに触れたと記憶しています。


 そしてアルバム「ギター・ショップ」で、私は完全に彼のファンになりました。
 スピード感のある曲、バラードなどでも、彼の奏でるギターのサウンドは、まるでギターが歌うように感じました。
 そこからは、ニューアルバムが発売されるたびに直ぐに手に入れて聞いてきました。遡って彼が参加したバンドの曲もかなり聴きました。

 それからかなり時間が経ち、一度はライブをみたいと思っていたところへ、あろうことがクラプトンと共演するというスペシャルな来日イベントが。
 クラプトンも好きでしたので、行くしかないと思いました。

 記憶がだいぶ薄くなっていたので調べた所、以下のようなセットリストだったようです。たぶん、このリストの内容からして、2日目をみたと思います。
   
 この時、ジェフのバンド、そしてクラプトンのバンド、最後にクラプトンのバンドにジェフが参加、という構成だったと思います。
 この時の衝撃は、何となく覚えています。エリック・クラプトンが霞んで見えるほど、ジェフ・ベックは凄かった!
 あと、よく覚えているのが、ベースのタルという若い女性。とても素晴らしい演奏で強烈に印象に残りました。

 あれから10数年。

 突然の訃報で、彼は天国に去ってしまいました。

 Twitterでは、様々なミュージシャンを始めとした音楽業界の方々や、例えば漫画家の方だったりといったファンの方々も、彼について呟いていました。多岐にわたる人々が彼の死を惜しんでいました。

 私もファンの一人として、他の方々と同じ様に悲しい気持ちでいっぱいです。

 死というのは、本当に残酷です。
 鍛え上げられた肉体も、磨き上げたギターのテクニックも、何もかもがすべて失われてしまうからです。
 だからこそ、人は子供や友人、部下、弟子など、様々な形で人と関わり、生きてきた証を残すべきなんでしょうね。

 本当に残念でなりません。

2023年1月15日 とも